日米首脳会談に思う

29年2月11日配信のNHK NEWS WEB の記事を引用する。


安全保障について、安倍総理大臣は「アジア太平洋地域の平和と繁栄の礎は、強固な日米同盟だ。その絆は揺るぎないものであり、さらなる強化を進めていくという強い決意を私たちは共有した」と述べたうえで、沖縄県の尖閣諸島が、アメリカによる防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用範囲であることを確認したと明言しました。

さらに、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題の唯一の解決策は、名護市辺野古への移設だとして、引き続き両国で協力していくことや、海洋進出の動きを強める中国を念頭に、東シナ海や南シナ海などでの力の行使や威嚇による、いかなる現状変更の試みにも反対するという強い意思、それに、北朝鮮による拉致問題の解決の重要性などをトランプ大統領との間で確認したことも明らかにしました。

安倍総理大臣は、世界の難民などの問題について、「世界において、難民の問題、テロの問題に協力して取り組まなければならない。日本は、世界と協力し、日本の果たすべき役割や責任を果たしていきたい」と述べました。
一方、アメリカで7か国の人の入国を一時的に禁止する大統領令に関連して、「それぞれの国々が行っている入国管理、難民政策、移民政策は、内政問題なのでコメントは控えたい」と述べました。

トランプ大統領 「日米同盟は平和と繁栄の礎」

トランプ大統領は、安倍総理大臣との首脳会談のあとの記者会見で「安倍総理大臣を歓迎する。日本は重要な同盟国であり、日米同盟は平和と繁栄の礎だ」と述べ、日米関係を強化していく方針を強調しました。

また、北朝鮮については「核とミサイルの脅威にともに対処していく。この問題の優先順位はとても高い」と述べ日本と連携して対処していく考えを示しました。日本の安全についてトランプ大統領は「われわれは日本の施政権下にあるすべての地域の安全に関与し、極めて重要な同盟をさらに強化していく」と述べるとともに在日アメリカ軍の受け入れについて「われわれの軍を受け入れてくれていることについて日本の人々に感謝したい」と述べました。

トランプ大統領はまた、「安倍総理大臣とは相性がいい。すばらしい関係を築けると思う」と述べ、日米の首脳どうしの個人的な信頼関係の構築に自信を示しました。

経済の分野についてトランプ大統領は「われわれは自由で公平、両国にとって利益をもたらす貿易関係を目指す」と述べ、双方にとって利益となるよう貿易関係を築いていく姿勢を示しました。



続いて同2月11日配信の日テレNEWS 24 の記事を引用する。


 アメリカの「ニューヨークタイムズ」紙は、「トランプ大統領は挑発的な発言で生じた摩擦が忘れ去られることを望み、安倍首相を抱きしめ、彼と日本を褒めたたえた」と伝えた。

 一方、中国中央テレビは11日午前、現地からの中継を交え、「安倍首相はトランプ大統領との関係に自信がない」などと批判する分析を伝えた。また、中国共産党の機関紙傘下の「環球時報」は「アメリカの同盟国の中で慌てているのは日本だけ」とした上で、「成果を急ぐビジネスマンのようだ」と皮肉まじりに報じた。



引用ここまで。


今回の日米首脳会談については左右いろんな立場から批判されたり評価されたりするのだろう。首脳会談が成功したらしたで批判が巻き起こるし、失敗したら失敗したで当然批判されるのだ。

安倍総理がハワイ・真珠湾を訪問したときはどうだったのか、思い出すといい。中共は安倍総理をして、
「いつ南京を訪問するのか」
と筋違いな批判をして見せていた。

ヤツらは日本が何をしても気に入らないのだ。

ところで・・・

やはりトランプは彼のブレーンの意見をかなりの部分で受け入れているのではないのか?ニューヨークタイムズの記事は核心を突いていて、彼は安倍総理に対してはずいぶんと気を遣っていて、お行儀も良いように見える。大統領選では日本を散々こき下ろしたトランプだが、

日米関係だけは良好に保ちたいというのが米国側の本音なのだろう。双方には鳩山由紀夫政権での苦い記憶があるのかも知れない。

先日の国会でトランプによる中東7カ国からの入国を拒否する旨の大統領令について、安倍総理は批判することを避けた。そのことをして野党やメディアは安倍総理に対して批判の矛先を向けるのだが・・・

何か違うんじゃないのか?

確かに欧州はじめ各国は否定的な姿勢を示してはいるが・・・日米首脳会談を目前に控えている安倍総理にそんなこと言えるわけがない。日米同盟は日本の安全保障の基軸だ。失敗は許されない。

しかもそんな風に意見したら、
「じゃぁ、日本はどれくらいの中東からの移民難民を受け入れているのか」
と言われてお終いじゃないか。

日本の国益を考えれば・・・繰り返しになるが・・・中林恵美子氏の言うとおり、今回は「顔合わせ」そして「現状維持」、「距離を縮める」、それで充分なのだ。

ニューヨークタイムズが掲載した風刺画を先日テレビで見たのだが・・・トランプに叱咤された安倍総理が自動車を懸命に運転している・・・そういうものであった。その風刺画と、上のニューヨークタイムズの今回の記事にある、
「トランプ大統領は挑発的な発言で生じた摩擦が忘れ去られることを望み、安倍首相を抱きしめ、彼と日本を褒めたたえた」
は明らかに矛盾するが・・・そのことはどうでもいいのだろうか。きっとニューヨークタイムズは従順な飼い犬安倍晋三が傲慢なトランプにしていいようにされるだろうと言いたかったのだろうが、結果としては安倍総理が目標とするところをクリアしたと言える。

麻生副総理とペンス副大統領が日米貿易の新しい枠組みを協議する。甘利明氏が厳しい交渉によって築き上げたTPPが失われていくのはもったいないが、TPPの一番の目的は他い中共包囲網であって、安全保障の問題でもある。さらに二国間交渉は当然FTAによって日米の経済関係がより友好的になりそして日米軍事同盟が堅持されていくのなら、今後も日本の行方も明るい。




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